クローゼット整理で家の売却力アップ!収納整頓がもたらす高値成約の6ステップ| | 横浜市の不動産売却、査定・買取なら(株)あおぞら不動産
クローゼット整理で家の売却力アップ!収納整頓がもたらす高値成約の6ステップ
株式会社あおぞら不動産の高倉と申します。長年不動産売買に携わってきた経験から、今回は売主様にとって非常に重要な「クローゼット整理による売却力アップ」についてお話しさせていただきます。
私がこれまで数多くの売却案件を手がけてきた中で、「収納の整理整頓」が原因で売却がうまくいかなかったケースを何度も見てきました。「たかが片付け」と思われがちですが、実は買主様の購買意欲を大きく左右する重要な要素なのです。
私は売主様にいつもお伝えしているのですが、「収納が乱雑なままだと、買主様から『この家は管理が行き届いていない』と思われてしまいます。特に主婦の方は収納の使い勝手を非常に気にされますので、クローゼットの整理整頓には十分注意しなければいけません」。
この記事では、私の実務経験に基づいて、収納整理で売却価格を下げることなく、スムーズに売却を成功させるための具体的な方法をお伝えいたします。
STEP 1:なぜ収納整理が不動産売却に重要なのか
買主様の反応は想像以上にシビア
内覧案内をしていて気を遣うのが、収納スペースの見せ方です。私がこれまで案内した中で、クローゼットの中が物であふれてゴチャゴチャしている物件を見た買主様の反応は、本当に厳しいものがあります。
よく聞かれる買主様の声:
◯「この家、収納が足りなそうですね...」
◯「こんなに物が多いと、実際の収納力が分からない」
◯「管理が行き届いていないのでは?」
◯「自分たちの荷物が入るかしら?」
その気持ちはよく分かります。だからこそ、売主様には事前の準備をしっかりとお願いしているのです。
査定にも直接影響する現実
私たちが査定を行う際にも、収納スペースの状態は必ずチェックする項目です。残念ながら、収納が乱雑な物件は「室内状態が悪い」と判断せざるを得ません。
私が経験した査定への影響例:
これまで取り扱ってきた中古住宅のうち、収納が整理されていない物件では以下の傾向が見られました:
◯売却期間の長期化(平均的に数ヶ月程度)
◯購入希望者からの値下げ交渉が激しくなる
◯内覧時の印象が悪く、再内覧に至らない
国土交通省の調査によれば、売却前にハウスクリーニングを実施したケースでは内覧時の印象が「大幅に改善した」と感じた売主が約7割にのぼり、未清掃の物件より平均13万円も高く売れたというデータもあります。
私はいつも売主様にお伝えしているのですが、「収納を整理することで失う手間と、対策をしないことで失う利益を比較してください」ということです。多くの場合、適切な整理整頓の方が経済的にメリットが大きいのです。
STEP 2:購入希望者の心をつかむ収納整理の5つのコツ
では具体的に、買主様の心をグッとつかむ収納整理のコツを5つお話しさせていただきます。私が売主様にお願いしていることでもあります。
売主様にお願いしている準備
①不要な物は早めに処分し、荷物を減らす - 内覧前に「引っ越し時に捨てよう」と思っている物や使っていない物は思い切って整理してください。荷物が多すぎると収納がパンパンになり、内覧者に窮屈な印象を与えてしまいます。処分に迷うものは一時的にレンタル収納に移すのも手です。
②収納にゆとりを持たせ、詰め込み過ぎない - 私の経験上、収納スペースは8割程度の物量に抑えることをおすすめしています。2割ほど空間に余裕があると、買主様にも「まだまだ物が入りそうだな」とポジティブな印象を与えられます。
③中身はカテゴリ別に整理し、見た目もスッキリ演出 - 私がよくお伝えするのは、用途が似た物ごとにボックスやケースにまとめて収納することです。衣類はハンガーの色や向きを揃えて掛けたり、畳んで積む場合も高さを揃えたりすると、「整然と管理された収納」に見えます。
④収納内部も清潔・無臭に保つ - 案外見落としがちなのが、収納内の清掃とニオイ対策です。私は売主様に、棚板や引き出しの中もホコリを拭き取り、湿気がこもりやすいクローゼットには除湿剤や消臭剤を入れておくことをお願いしています。
⑤「いつでも見せられる」収納状態をキープ - これは私が必ず売主様にお伝えしていることですが、内覧当日は収納を見られる前提で準備してください。買主様から「収納の中も見ていいですか?」と尋ねられることは充分ありえます。その際に笑顔で「どうぞご覧ください!」と言えるよう、扉の中まで抜かりなく整頓しておくことが重要です。
STEP 3:クローゼット以外の収納も侮れない
私の経験上、クローゼットの整理整頓に目が行きがちですが、その他の収納スペースも油断は禁物です。
特に注意をお願いしている収納箇所
◯玄関のシューズボックス - 玄関は内覧者が最初に目にする場所で、家の第一印象を決めます。私は売主様に、靴はできるだけ下駄箱に入れて玄関をスッキリさせるだけで、空間が広く見えますとお伝えしています。
◯キッチンの収納棚・パントリー - キッチンは生活感が出やすい場所です。私がよくお願いするのは、食器棚の中は不要な食器を減らし、食器の並べ方を整頓することです。食品庫があるなら、期限切れの食品や不要な調味料を処分しゆとりのある収納にしておくことをおすすめします。
◯洗面所・トイレ周りの収納 - 洗面台の下やトイレの収納棚も整理をお忘れなく。私は売主様に、生活感の出るストック類は用途ごとにバスケットに入れてまとめたり、数を減らしたりして、扉を開けたときにスッキリ見えるようにしていただいています。
基本はどの収納も「減らす・整える・清潔に」の鉄則です。私が担当した案件では、家全体のあらゆる収納をクリーンに保つことで、内覧時の印象が格段にアップしています。
STEP 4:収納の工夫が生み出す「安心感」という価値
現場で実感している効果
整理整頓された収納は、買主様に「安心感」を与える大きな付加価値になります。私の経験では、収納がしっかり片付いている家=きちんとメンテナンスされてきた家という印象を与えるのです。
私がよく買主様から聞く声:
◯「隠れた所まで気を配っているなら、建物自体の管理もちゃんとしていそうだ」
◯「この家なら自分達の荷物もちゃんと収まりそうだ」
◯「生活してもこんな風にスッキリ暮らせそうだ」
これは心理的にとても大きく、購入希望者の購買意欲を後押しする重要なポイントです。
担当案件での実績
実際に、私がお手伝いした売主様でも、内覧前に収納から徹底的に片付けを行ったところ、内覧に来た方々の反応が明らかに良くなり、そのままスムーズに売却契約に至ったケースがありました。
私が実感している効果:
◯査定価格への好影響
◯売却期間の短縮
◯値下げ交渉の回避
◯買主様との信頼関係構築
収納整理が生み出す安心感は「この家になら自分達の大切な暮らしを任せられる」という信頼につながり、結果的に高値で早く売れる大きな要因となります。
STEP 5:内見前・当日の最終チェックリスト
売主様にお願いしている最終確認
内覧の日が近づいてきたら、私は売主様に以下のチェックリストで最終確認をお願いしています:
最終確認リスト:
□ 不要品・私物の片付け最終確認 – 全ての部屋と収納を見渡し、「捨て忘れた物」「出しっぱなしの物」がないかチェック
□ 玄関の状態をチェック – 靴はすべて下駄箱へ収納し、たたきはホコリや砂を掃き掃除して水拭き
□ 各収納スペースの扉を開けて点検 – すべての収納扉を一度開けてみて、中の様子をチェック
□ 水回り・キッチン最終チェック – キッチンのシンクに汚れがないか、すべて所定の収納に片付け
□ 部屋全体の明るさ・空気を整える – 全室の照明を点灯し、カーテンを開けて室内を明るく
□ 清潔なスリッパの用意 – 内覧者用に新品またはきれいなスリッパを人数分準備
私が内覧案内で心がけていること
特に「明るさ・清潔さ・臭い」の3点は買主様の五感に直接訴える大事な要素です。私は内覧案内の際、収納の状態について質問された場合は正直に回答し、対策済みの内容は積極的にアピールするよう心がけています。
「隠す」のではなく「対策している」ことをお伝えすることで、買主様の信頼を得るよう努めています。
STEP 6:収納の工夫を活かした不動産売却戦略
「プチ・ホームステージング」がおすすめ
私は売主様には、収納整理を「ホームステージング(演出)」の一環と捉えることをお伝えしています。プロのホームステージャーに依頼すると費用は数万~数十万円かかりますが、ご自身で収納を整理整頓するのは手間こそあれ費用はほぼゼロでできます。
私の提案する戦略:
◯内覧時に収納力をアピールするためにあえて収納扉を少し開けておく演出
◯ウォークインクローゼットが自慢の物件なら、中をライトアップして興味を引く
◯押入れや納戸も「こちらが収納スペースになります」と積極的に案内
実践している段階的アプローチ
◯低コスト対策は必須投資 - 私の経験上、数千円程度の収納整理は、物件状況次第で非常に高い費用対効果が期待できる投資だと考えています。
◯早期着手をおすすめする理由 - 私は売主様に、売却を意識し始めたら、できれば査定を依頼する前から断捨離と収納の整理をスタートしていただくことをお伝えしています。時間に余裕を持って少しずつ片付けを進めれば、内覧直前に慌てる必要もなくなります。
実際、私が担当した案件では、「室内がきれいで収納が整っていたので高めに査定価格を設定できた」ケースもあるのです。
収納力そのものを売りにする戦略 - もし物件に大きなウォークインクローゼットや小屋裏収納など強みになるスペースがあるなら、私は内覧時に収納を見せるだけでなく、事前の物件広告にもその魅力を記載することをおすすめしています。
こういう広告がオススメ:
◯「〇〇収納つきで整理整頓ラクラク!」
◯「収納充実(各部屋クローゼット・納戸あり)」
このような表現で問い合わせが増えたケースがありました。収納の充実=生活のしやすさですから、存分にセールスポイントとして活用していただきたいです。
まとめ|最終メッセージ
長年この業界に携わってきた私からお伝えしたいのは、収納整理は「手間」ではなく「投資」だということです。
私が確信していること:
◯適切な整理整頓により、売却価格の維持・向上が可能
◯早期売却により、維持費や機会損失を削減
◯買主様との信頼関係構築により、スムーズな取引実現
いつも売主様にお伝えしている3つのポイント:
①問題を隠さず、対策する
②費用対効果を冷静に判断する
③買主様の立場に立って考える
実例でも、収納整理にしっかり取り組んだ物件は内覧希望者が途切れず、早期に希望価格で成約するケースが増えています。収納の工夫は決して地味な裏方作業ではなく、立派な「攻め」の売却戦略なのです。
私たちあおぞら不動産では、売主様の大切な資産を適正価格で、できるだけ早期に売却していただけるよう、収納整理も含めた総合的なサポートを提供しております。
収納整理でお悩みの売主様、売却をご検討中の皆様、ぜひお気軽にご相談ください。私の経験と知識を活かして、最適な売却戦略をご提案させていただきます。
皆様の売却成功を心よりお祈りしております。
参考文献
①家の売却は内覧で決まる!高く早く売るための準備&当日の対応|すまいステップ|
https://sumai-step.com/column/article/5874/
②不動産売却時の内見(内覧)のコツとは? 家を高く売る方法、家が売れる分かれ目を売却のプロが解説|SUUMO 住まいの売却ガイド
https://suumo.jp/baikyaku/guide/entry/b0bik010/
③内覧が来ない危機を回避!印象アップでマンション売却成功へ導く内覧のコツと準備ガイド|イエシルコラム(株式会社リブセンス)
https://www.ieshil.com/columns/294/
④不動産(マンション・戸建て)の売却は内覧が重要!早く高く売るために売主として行うべきこと|Livness(大和ハウスグループ)
https://www.daiwahouse.co.jp/stock/column/sell/vol18/
⑤相続物件を売却前にクリーニングする効果と費用相場徹底ガイド|成功事例付き実践ポイント|掃除プロの知恵袋(ウィブルサービス)
https://wiple-service.com/column/inheritance-property-cleaning-guide/
⑥家を売る際、内覧者を迎えるときのポイント|HOME4U 不動産売却塾
https://www.home4u.jp/sell/juku/course/basic/2377-8702
新着動画