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大切な遺品を廃棄することなく戸建の売却に成功

大切な遺品を廃棄することなく戸建の売却に成功

物件概要

所在地:横浜市保土ヶ谷区
形 態:戸建売却
築年数:20年以内
取引態様:専任媒介契約

成功までのストーリー

相模原市にお住まいの中村さんから保土ヶ谷区にある戸建の売却を任せて頂いた時のこと。

お話を伺うと、実はこのお家、数年前に病気で他界された中村さんの息子様が購入されたものだということが分かりました。

息子様は独身で妻子がおられなかったため、親である中村さんが家を相続することになりました。

息子様への想いからこれまで手放す事ができずにいましたが、現在中村さんは長男様の家に住んでおられ、今後もこちらの家には住む予定がありません。

またご、自身の年齢のこともあり、元気な内に整理をしたいと売却に踏みきられました。

しかし、売却にあたって中村さんの大きな悩みだったのが「息子が遺したバイクをどうしたらいいのか?」ということでした。
 

家族が遺した遺品を処分できない

 

中村さんの息子様は生前バイクチームにも所属するほどのバイク好きで、自宅には2台のバイクが残されたままになっていました。


庭に保管されていた息子様のバイク


中村さんのように家を売却しようと思っても、両親、家族の遺品や荷物・家具の整理ができないとお悩みの方は少なくありません。

もしあなたが中村さんと同じように、遺品や荷物、思い出の品の対処に悩んでいるのであれば、きっとご参考になるポイントがあるかと思いますのでご覧になってみてください。

 

息子が大切にしていたバイクを処分するのがつらい

 

中村さんは当初、大手不動産会社で売却を始められました。

しかし、息子様が家に残されたバイクをどのようにするのか?といったことや、立地等の問題もあり、なかなか話が前に進ず、他社にも相談した方がいいのでは?と私たちにお問合せをして下さいました。

中村さんは「息子が大切にしていたバイクを手放すというのは非常につらい」と心境を打ち明けてくれました。


家には息子様がいかにバイクを愛していたのかが分かる遺品が沢山残されていました


当然ですが、こういった遺品を整理しないことには売却に向けて話を進める事はできません。

しかし私としても、中村さんと息子様の大切なバイクを処分をするというのはあまりに忍びなく、なんとか買手を見つけることができないだろうか?と考えていました。
 

大切なバイクを処分しなくてすむには?


そこで、買手を見つけるために息子様のバイクの型式や状態などを色々調べていたところ、息子様があるバイクチームに所属していたことが分かりました。

「メンバーの方なら力になってくれるのでは?」

と考えネットで検索してみると、そのバイクチームのホームページを発見。

そこから代表の方にアポをとり、今回の事情を説明すると、

なんとこのバイクチーム、実は息子様が立ち上げたチームだったということが分かりました。

代表の方によると、生前、息子様は非常に面倒見の良い方で、多くのメンバーに慕われる存在でした。そのため、「息子様のためならと喜んで」と2つ返事で快くご協力をいただく事ができました。

チームのHPで買手の募集をしたり、メンバーへの周知やお知り合いに声がけをしてもらう中で、

早速「息子様のバイクならぜひ!」と数名の引き受け希望者が!

チームの方々のご協力により息子様のバイクを処分することなく、息子様にゆかりがある方に、バイクを大切にしてもらえる方に無事引き受けていただくことができました。

 

知らなかった息子の一面に涙

 

この事を中村さんに報告すると、大変に喜ばれ、中村さん自身も知らなかった息子様の一面に感激しておられました。

息子様のバイクが同じバイク好きの、しかも息子様とゆかりのある方にゆずることができたことはもちろん、何より、息子様が仲間を大切にし、愛される存在だったということが嬉しく何度も涙を拭いておられました。

そして息子様のバイクの引き受け先が決まるとほぼ同じタイミングで、家の方も無事に買主様が決まることとなりました。

お引き渡しの際、晴れやかな顔をしておられた中村さんの顔がとても印象的でした。

 

ただ早く、高く売るだけが不動産会社の仕事ではない


今回私たちが中村さんの担当をさせて頂く中で改めて強く実感したのは、高く、早く売るだけが不動産会社の仕事ではないということです。

高く売ること、スムーズに売却することはもちろん大切です。実際、早く売却するだけならバイクを処分していればもっと早く売れていたと思います。

でも、それでお客様に喜んで頂ける取引になるとは思えません。

家やマンション、土地には売主様にとって大切な思い出が詰まっています。高く売る、早く売るだけじゃなく、売主様の思い出に寄り添ったサポートをすることも不動産営業マンにとって大切な姿勢ではないでしょうか?



最後は中村さんと笑顔で記念撮影

私が担当しました
高倉 由浩
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